朝起きて、さわやかな1日のスタート!と行きたいところですが、朝起きた時に腰の痛みに襲われることも多々あると思います。一体なぜ、朝の腰痛は起きるのか。今回は、朝起きた時の腰の痛みの原因と対処法について、ご紹介していきます。
なぜ腰痛が起きるのか
本題に入る前に、そもそもなぜ腰痛が起きるのか、ということについて説明していきます。
腰の痛みは、いくつかの原因によって引き起こされます。以下、それらについて個別に見ていきましょう。
姿勢が悪い
姿勢が悪いことは、腰痛の原因となります。
姿勢の悪さは、背骨の歪みを引き起こします。すると、頭部からの重みに耐えきれず、腰椎にかかる負荷が増大してしまうため、腰の痛みにつながってしまうのです。
筋力の低下
腰周りの筋力低下も、腰痛の原因となります。
特に重要なのが、腹筋、背筋と骨盤周りの筋肉です。
腹筋、背筋は、背骨の姿勢を保つのに重要な役割を担います。これらの筋力が低下することで、背骨が歪み、腰痛につながってしまうのです。
また、骨盤周りの筋肉も、姿勢を保つ運動に大きく関与しており、これらが弱ってしまうことで腰の痛みを引き起こしてしまいます。
血流の悪化
血流の悪化も、腰痛の原因となります。
血流には、筋肉の疲労物質を循環させる役割があります。
しかし、血流が悪化することで、腰周りの筋肉に疲労物質が溜まりやすくなり、結果的に腰の痛みを引き起こすのです。
長時間の立ちっぱなし、座りっぱなしの姿勢でいると血液循環が悪くなってしまいます。
朝起きた時に腰が痛む原因
一般的な腰痛の原因について、上で紹介しました。
次に、朝起きた時の腰の痛みの原因について説明していきます。
睡眠姿勢が悪い
背骨は本来、ゆるやかなS字カーブを描いており、この状態が理想的とされています。
しかし、寝相が悪いと、睡眠姿勢が崩れてしまい、腰痛の原因となってしまいます。
たとえば、極端に丸まって寝てしまっている時。
横向きで眠ると、ついつい猫背になってしまいがちですが、長時間この体勢が続くと、無意識のうちに背骨がゆがみ、朝起きた時の腰痛につながってしまうのです。
また、うつ伏せで眠ることも、腰を反らした体勢が続くので、腰痛の原因となります。
布団、枕など寝具が悪い
寝起きの腰痛が気になる場合、布団や枕などの寝具に原因があるケースも考えられます。
睡眠時の環境が悪いと、筋肉が硬くこわばってしまい、目覚めた時の腰の痛みにつながってしまうのです。
たとえば、布団や枕が極端に固い場合や、逆にやわらかすぎる場合も、腰に負担が掛かります。
寝返りを打たない
睡眠時に寝返りを打たない人は、腰痛になる可能性が大なので要注意です。
眠っているとき、適度に寝返りを打たないと、ずっと同じ姿勢になってしまいます。
長時間同じ姿勢でいると、体の1箇所に負担がかかってしまったり、筋肉が硬直する原因となります。
また、体内の血流循環も悪化してしまうので、腰痛を引き起こす可能性が非常に高いのです。
時間帯による血流の悪化
朝の腰痛が起きる原因は、時間帯にも関係しています。
人間が眠っている午前4~6時は、体温が最も下がりやすい時間帯であると言われています。
体温が低下した結果、血流の循環が悪くなり、これが腰痛を引き起こすのです。
上記に当てはまらない場合、腎臓に原因があるケースも
朝起きた時の腰痛の原因について、上項でご紹介しました。
基本的には、寝相が悪かったり、体温低下が原因となって、腰痛が引き起こされます。
直接的な原因はともあれ、腰痛が引き起こされる仕組みは、普通の腰痛と違いはありません。
しかし、腰椎以外に問題が生じていて、腰痛が引き起こされる場合もあります。
それは、腎臓に何らかの異常が発生しているケースです。
腎臓の役割について
本題に入る前に、腎臓の役割について整理しておきましょう。
腎臓には、以下の5つの役割があります。
- 体内の老廃物の除去
- 骨を作る
- 血液を作る
- 血圧を調整する
- ミネラルバランスを調整する
このように、体内バランスを維持するために非常に重要な役目を担っているのが、腎臓という部位なのです。
腎臓と腰痛との関係性
腎臓に問題があると、腰痛が引き起こされる。
これは、腎臓が腰の筋肉(大腰筋)と膜でつながっていることに原因があります。
腎臓に何らかの問題が生じたり、疲労が蓄積したりすると、腎臓が正しい位置を保てなくなり、位置的にだんだんと下がっていきます。
これを、腎臓下垂と呼びます。
腎臓下垂が起きると、膜でつながっている腰の筋肉が引っ張られ、緊張して固くなります。
これにより、腰痛が引き起こされるのです。
朝起きる腰痛と、腎臓との関係性
朝起きた時の腰痛も、腎臓が関係している場合があります。
たとえば、眠る前に暴飲暴食をして、内蔵に負担をかけたとします。
この時、夜中に体は眠っていても、内蔵は活発に動きます。
体内の老廃物を排出しようとして、腎臓も活発に活動します。体の中の汚れが多いと、より腎臓に負担が掛かってしまうのです。
そして、これにより腎臓に疲労が蓄積して、翌朝の腰痛につながってしまうのです。
朝起きた時の腰痛を改善する方法
朝起きた時に起こる腰痛の原因について、ここまで紹介してきました。
これらを踏まえた上で、次に、起床時に起こる腰痛の対処法についてご紹介していきたいと思います。
寝相を改善する
睡眠時の姿勢が悪いと、腰痛の原因となります。
そのため、まずは寝相から改善してみましょう。
たとえば、うつ伏せで眠ると、背中が反った体勢になってしまい、腰に大きな負担が掛かってしまいます。
また、極度に丸まって眠るのも、正しい姿勢とは言えません。
猫背が続くと、背骨の歪みにつながってしまいます。
仰向けに眠る、または背中を丸めすぎずに横向きに眠るのが、腰痛予防のためには最善の姿勢であると言えるでしょう。
寝具に気をつかう:枕
寝相に加え、枕や布団などの寝具選びに気をつかうことも大切です。
まず、枕を選ぶ際は、枕に頭を預けたときの高さに気を配りましょう。
ある程度は好みもありますが、高すぎても低すぎても、腰の負担につながってしまう恐れがあります。
枕が高すぎる場合、頚椎を中心に無理な体勢を強いられるため、背骨が歪み、腰痛につながってしまいます。
逆に、枕が低すぎる場合、寝返りを打ちにくくなってしまいます。
たとえば、仰向けから横向けに寝返りを打つ場合、頭の高さが若干異なってくるのですが、枕が低すぎる場合は高さの違いが顕著に表れやすく、寝返りが打ちにくくなってしまうのです。
その他、真ん中で頭が固定化されるような形状の枕も、寝返りが打ちにくいので注意が必要です。
寝具に気をつかう:布団
次に布団についてですが、これも柔らかすぎず、硬すぎず、がベストです。
柔らかすぎる布団がなぜいけないのかというと、睡眠時に体が布団に沈み込んでしまい、寝返りが打てなくなるからです。
寝返りが打てないと、同じ姿勢で体が固まってしまうため、負荷が1箇所に集中してしまいます。
その結果、腰痛が引き起こされるのです。
一方、硬すぎる布団もベストとはいえません。
布団が硬すぎると、睡眠時に姿勢が変わったときの反発が大きくなって、これも腰痛につながってしまうからです。
ただ、布団に関してもある程度は個人の好みですから、購入する前に睡眠姿勢を試してみて、寝心地が良いか、自身の体と相談することが大切でしょう。
眠る前に飲食しない
眠る直前に食事を摂ったり、お酒を飲むことは健康にも良くありませんし、腰痛の原因にもなります。
これは、上項でも述べたように、睡眠中に腎臓が活動するという点で、腰痛につながってしまいます。
睡眠時には身体はもちろんのこと、内蔵も休ませる必要がありますので、眠る前に内蔵に負荷を与えることは控えましょう。
一般的には、眠る3時間前に食事を終わらせると、負担が軽減されると言われています。
腰周辺を温める
睡眠中に腰周りが冷え切ってしまうと、血流循環が悪くなり、腰痛につながります。
そのため、睡眠時に腰周辺が冷えないように気を配りましょう。
きちんと布団を被って眠ることや、腹巻きをすることも効果があります。
一般的に、腹巻きはお腹が冷えるのを防ぐイメージですが、腰痛を防ぐためにはもってこいのアイテムなのです。
朝起きた時に腰が痛い原因のまとめ
今回は、朝起きた時に腰が痛い原因と対処法について、ご紹介してきました。
せっかく1日が始まるのに、腰が痛いと気が滅入ってしまい、スタートからつまずいてしまいます。
ぜひ、朝起きた時に起こる腰痛を改善して、快適な朝を手に入れましょう!
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