鍼灸師が教える針治療の料金と値段の相場!保険適用についても解説

患者様によく鍼灸治療の料金の仕組みについて聞かれることがありますが、針治療の値段は鍼灸院によっても異なりますし、自費治療か保険治療によっても料金が異なってきます。

また、鍼灸院には広告の規制があり、チラシや看板に値段の記載をしてはいけないのです。これが原因で料金がわかりにくいというのもありますよね。

今回はそんな複雑な鍼灸治療の値段と料金について詳しく解説していきます。

OLケティー

この間鍼治療を受けたけど、1回12,000円も取られて、すごく高かったんだけど、どこもそうなの?
施術する時間、内容、施術方法、立地、施術する人、値段は院によってバラバラだよ!
鍼灸治療の基本的な相場の料金について解説するよ!

スーパー治療家シロ

自費治療?それとも保険治療?

鍼灸治療の料金は主に自費治療、保険治療、自費保険治療の3つに別れています。

自費治療とは?

自費治療とは文字通り、全額自己負担で支払うことを自費治療と言います。

自費治療の料金は様々で、1回1000円のところもあれば、1回20,000円のところもあります。

時間、技術、立地、知名度、施術内容、など様々な要因で値段が変わってきます銀座のような好立地と田舎の方にある治療院では料金が何倍も違います。

 

また、最近では鍼灸院が2極化しており、治療優先の鍼灸院美容優先の鍼灸院の2つに別れています。

治療を優先にしている所は比較的安く受けられて、美容優先の方が少し料金高めです。美容鍼灸には手間と労力がかかるのはもちろんですが、内装費やサービスなどの分が含まれることによって料金は高くなってしまうという傾向があります。

鍼灸治療の大体の相場がこちら!

鍼灸治療 3,000円〜6,000円
美容鍼灸 5,000円〜20,000円

料金が高ければ効果いいの?と聞かれることも多いのですが、そんなことはありません。料金が安くても効果絶大のところもあれば、料金が高くても効果が全くないというところもあります。

鍼灸の効果というのは先生の腕によっても異なりますが、患者と施術者の相性もありますし、体の症状によっても異なります。例えば、腰痛で、腰の筋肉が原因でなることもあれば、内臓疾患からなることもあります。同じ腰痛でも原因が全く違うので、一概に腰痛には絶対鍼灸が効くとは言い切れません。

鍼灸で治るかどうかは鍼灸院で1回診てもらうことをおすすめします。

ちなみに料金には鍼灸治療以外にもマッサージや整体などの料金も含まれるケースが多いです。

美容鍼灸で1回40,000円ほどかかる治療院もありますが、そこでは、全身の鍼、全身マッサージ、美容鍼灸、小顔矯正といった至り着くせりのメニューになっています。

鍼以外にもマッサージとか整体もやってもらわなかった?

スーパー治療家シロ

OLケティー

そういえばやってもらったかも!
そうゆうのも料金に含まれているから、事前に鍼だけをやってもらいたいのか、それともとにかく症状を無くしたいのか決めてから、行く院を決めた方がいいかもね!

スーパー治療家シロ

保険治療とは?

保険治療とは病院で受診するように保険証を提示して、一部の自己負担金だけで受けられる料金体制です。料金は国によって定められており、治療院が勝手に金額を変更することはできません。

保険治療の料金がこちら!

鍼又は灸(はり・きゅう)のどちらか 初検料 1,610円
施術料 1回 1,540円
電療料 1回 30円
鍼と灸(はり・きゅう)の併用 初検料 1,660円
施術料 1回 1,580円
電療料 1回 30円

保険治療を受ける場合、必ず初検料を支払わなければなりません。

注意
何度か自費治療で通った院だとしても、保険治療に切り替えた場合は、初検料を支払う必要があります。

保険治療の料金は鍼、灸のどちらかだけを使用して治療するか、鍼と灸の両方を用いて治療するかによって料金が異なります。

鍼灸の片方だけ用いた場合の治療と両方を用いた場合の料金の差は40円しかないので、ほとんどの治療院では鍼灸の併用料金に設定しています。また、鍼と灸の両方を使った方が効果も出やすいです!

電療料とは電気鍼や温灸器を治療に使った場合に支払う金額です。

電気鍼ではこういった機械を使用します。

基本料金はこんな感じですが、実際は1割〜3割しか負担する必要がないので、これよりもさらに安くなります。

例えば3割負担の方の場合、初検料、施術料、電療料を合わせると3,270円になるので、これの3割は980円になります。

2回目以降は施術料と電療料を合わせた1,610円の3割ですので、480円になります。

初回
初検料+施術料+電療料 基本料金 3,270円
3割負担 980円
2割負担 650円
1割負担 320円
2回目以降
施術料+電療料 基本料金 1,610円
3割負担 480円
2割負担 320円
1割負担 160円

ただし、保険治療にはお医者さんの同意書が必要のと定められた6疾患しか保険適用になりません。

保険適用の6疾患

・神経痛
・腰痛症
・リウマチ
・五十肩
・頚腕症候群
・頚椎捻挫後遺症

これらの疾患でしか保険適用になりませんので、ご注意ください。

OLケティー

保険を使うとこんなに安いんだ!!じゃあ私も保険使って治療してもらおうっと!
ケティーさんはただの肩こりでしょ?それじゃあ保険は効かないよ・・・

スーパー治療家シロ

 

自費保険治療

自費と保険治療を合わせた料金設定のところもあります。

正直いって保険治療のみで治療院をやっていくのは経営的にかなりキツイです!

そこで、多くの院が一部自己負担の料金に加え、マッサージや整体といった施術を加えた料金設定になっています。

これが原因で多くの方が鍼灸治療の料金がわかりにくいと感じてる所だと思います。

例えば私も保険治療と自費治療を合わせて患者様に請求しますが、保険適用の自己負担金480円に加え、マッサージなどの料金を合わせて5,500円で請求をしていました。

保険適用の部分の料金は変えれないからマッサージ、整体、独自の技術のところで値段を変えてるんだ!

スーパー治療家シロ

OL:ケティー

そうなんだね!保険適用だと患者さんは喜ぶけど、院にとっては大変なんだね・・・
そうだね!だから保険を使わないところが増えてるね!

スーパー治療家:シロ

お医者さんから同意書をもらう方法

先ほども述べたように、保険治療を受けるにはお医者さんの同意書が必要となります。同意書をもらうにはまず、鍼灸院から書類をもらう必要があります。書類をもらった後、お医者さんにハンコ等押してもらうと保険治療が受けられるようになります。

ただし、お医者さんが必ずしも同意書を書いてくれる訳ではないので、同意書をもらう際は鍼灸院の先生にお聞きください。

また、同一の病名での治療が受けれないので、病院で腰痛症として受診していた場合、鍼灸院では腰痛症として治療が受けれないので、ご注意ください。

鍼ってどれぐらいで治るの?

OL:ケティー

鍼って何回ぐらいやれば治るの?毎週12,000円はかなりキツイ・・・
これも一概には言えないけど、最低でも3、4回は通った方がいいと思うよ!

スーパー治療家:シロ

鍼を何回やってもらえば治るのかは症状によっても異なるし、体質によっても異なります。1回で治ってしまうこともあれば、数回通ってから治ることもあります。こればかりは何とも言えません。ただ、3、4回ぐらい鍼灸治療をやってもらって、それで何も効果がなかった場合、続けてやってもあまり効果は出ないと思います。

効果が出ない場合は別の治療院に行くことをおすすめします!

OL:ケティー

とりあえず今行っている鍼灸にもうちょっと通ってみるよ!
そうだね!あまり変化がなかったら別の治療院に変えるといいよ!

スーパー治療家:シロ

針治療の料金と値段の相場のまとめ

鍼灸治療の値段は院によってバラバラですので、相場もあまり参考にならないと思います。実際に鍼灸治療を受けてみて、先生との相性が合うかどうか、効果があるのかどうかというのが最も大切です。料金のことが気になりすぎると行く回数が減り、返って症状が治りにくい場合もあります。

最初は1週間に1回程度に通ってみてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です