整体師、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、誰もが一度は聞いたことがある言葉でしょう。体が不調になると、まずは病院に行くことを思い浮かべるのが多いのですが、病院に行くほどではない状態であれば、整体師、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師のどれかに頼ることが多いでしょう。
では、整体師、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の違いとは何でしょうか?
今回は4つの職業について比較していきたいと思います。
整体師とは?
OL:ケティー
我々が一般的によく耳にする整体院で働く整体師。
整体師は体の歪みを治したり、バランスを整えることで体の不調を治していく治療家です。しかし、整体師になるには国家資格がありません。つまり誰でも整体師になれるのです。自分が整体師と名乗れば整体師になれるということです。
スーパー治療家:シロ
無資格の整体師はダメなの?
OL:ケティー
整体師は国家資格を保有していないからダメという訳ではありません。ただ、体についての知識は全員一定ではないのです。体についてすごく詳しいという人もいれば、あまり理解していないという人もいます。国家が定まった学校に通っていないので、知識と実力の差が激しいのです。
私自身も整体院によく通っているので、整体院は大好きです!私の施術を担当している先生はすごく勉強熱心で、いつも感心させられるほど体に詳しいのです。逆のパターンもあります。
つまり、信頼がある施術者にやってもらえれば国家資格はあんまり関係ありません。体について理解していない整体師にやってもらうと返って体が悪くなる場合もあるので、体のことをしっかりと理解している整体師を見極める必要があります。
スーパー治療家:シロ
柔道整復師とは?
OL:ケティー
柔道整復師は名前の通り、柔道から派生した治療家のことを指します。一般的に接骨院や整骨院で治療するのが柔道整復師。柔道をやるとどうしても怪我をしてしまいます。骨折や脱臼は日常茶飯事ですが、そんな柔道から治療する技術が生まれました。この技術を用いて治療が許されるのが柔道整復師。
柔道整復師は国家資格であり、専門学校を3年間通ったのち、国家試験に合格する必要があります。
以前は柔道家が柔道整復師になる方が多かったのですが、最近では柔道未経験者でも柔道整復師を目指す人が多いのです。専門学校では柔道の授業があり、黒帯を取得するまで卒業することが出来ません。
スーパー治療家:シロ
柔道整復師は主に捻挫や脱臼を固定したり、整復したりします。昔は接骨院にもレントゲンがありましたが、現在では禁止されてしまった為、骨折の対処は出来なくなりました。今では主に膝痛、腰痛、肩の痛みなどがメインの治療です。
接骨院は主に急性的な痛みに対処しており、1ヶ月以内の痛みであれば、接骨院に行くことをお勧めします。
鍼灸師とは?
鍼灸師は主に鍼を用いて治療します。鍼はツボや筋肉のトリガーポイントなどに刺すことで、体の気の流れを良くしたり、筋肉を痛みを良くすることが出来ます。鍼灸院は古臭いイメージを持たれる方も多いのですが、最近では美容鍼などが流行り、若い女性でも鍼の施術を受ける人が増えました。
OL:ケティー
スーパー治療家:シロ
鍼灸師は主に慢性的な痛みなどを治療することが多く、捻挫や骨折といった急性的な病気には適していません。1ヶ月以上痛みが続くようでしたら、鍼灸院に行かれるのをお勧めします。
鍼灸師の治療方法は人によって異なり、東洋医学的な考え方で治療する人がいれば、筋肉にアプローチする西洋医学的な考え方をする人もいます。目的はそれぞれ違うので、自分の症状に治療方法を探す必要があります。
鍼灸師も同じ国家資格であり、専門学校を3年間通う必要があります。あん摩マッサージ指圧師の資格と同時に取得する専門学校があり、専門学校を卒業すると鍼免許、灸免許、あん摩マッサージ指圧師の免許。合計3つを一気に取得することが出来ます。
あん摩マッサージ指圧師とは?
整体師や鍼灸師を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、あん摩マッサージ指圧師を聞いたことがないという人は多いでしょう。
OL:ケティー
通常マッサージを行うにはあん摩マッサージ指圧師という免許がないとマッサージをしてはいけないという法律です。リラクゼーションなどのお店では「リラクゼーション」や「もみほぐし」という違った言葉を使っています。マッサージと書かれている店はありません。マッサージという行為をしてしまうと罰せられてしまうのです。しかし、リラクゼーションや揉みほぐしという言葉を使えばグレーになり、罰せられることはありません。
あん摩マッサージ指圧師という資格は国家資格であり、専門学校を3年間通わないといけないのですが、専門学校の数がそもそも少ない為、あん摩マッサージ指圧師の資格を保有している人はとても少ないのです。店舗で勤務する方もいらっしゃいますが、ほとんどが訪問のリハビリをメインにしている人が多いのです。
訪問は主に脳卒中など体が不自由で外に出かけれない人が対象です。
スーパー治療家:シロ
今回ご紹介した以外にもカイロプラクティックを行う人もいます。カイロプラクティックは国家資格ではないので、整体師に分類されます。アメリカでは大学4年間通わなければカイロプラクティックの資格を取得することが出来ないので、資格は国によっても異なります。
また、気功で治療をする人もいます。全員が体を良くするのが目的なので、国家資格を保有しているかどうかによって言葉が違うだけで、国家資格があるかどうかはさほど重要ではありません。
まとめ
国家資格があれば良い、国家資格が無ければダメという訳ではありません。治療院によっても異なるし、施術する人によっても異なります。また、症状によっても異なるので、まずはご自身で体の症状をしっかりと理解する必要があります。腰痛一つでも内臓疾患が原因だったり、筋肉が原因だったり、骨が原因ということもあります。原因に対して合わないところで治療しても意味がないので、治療院に行く前にご自身の症状をしっかりと調べてから治療を受けに行きましょう!
そして、こちらのサイトをご覧になった方が少しでも参考になれるように色んな治療院についてご紹介したいと思います。
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